5E3クローンにマスターボリュームを増設
シンプルな回路とコントロール、ツイードらしいジャラジャラというよりもブリブリしたサウンドのアンプFender Deluxeはギターアンプの一つの完成形だと思っている。
回路設計のせいなのか、なんなのかはよくわからないけれど、ボリュームを3ぐらいまで上げるとほぼフルテンと同じぐらいのボリュームになり、歪みだす。フェンダーのアンプの回路はてっきりRCAとかが公開していたオーディオ用のアンプの回路を元に作っていたのかと思っていたけれど、オーディオ用のアンプがボリューム3で歪み始めたら使い物にならない。だからきっと違うのだろう。レオ・フェンダーさんの設計かなぁ?
ボリュームのコントロールがしづらい(小さな音で鳴らせない)のが難点なのだが、5E3のクローンアンプが自宅に転がっていたので店の試奏用に持ってきた。
持ってきたはいいが、実際に鳴らしてみると、ボリュームを2ぐらいにしていても音量が大きすぎて近所迷惑なアンプである。とてもウチの店の試奏用アンプとしては使えない。
そこで、仕方がないのでマスターボリュームを増設した。5E3の改造としては定番の改造ではあるが、ある意味最も邪道な改造である。
そもそも、マスターボリュームがないからこのアンプは素晴らしい音がするのであって、マスターボリュームなんかを付けてしまうとどこにでもある普通のアンプのようになってしまう。
けれど、仕方ない。背に腹は変えられぬ。マスターボリュームを取り付けた。
おかげで、ウチの店でも十分試奏に耐える音量にすることができた。